忘れないうちに

 黄泉ヶ原。チャンプルが泣きそうな顔で四つんばいになっている。画面が左にスクロールするとセクシーポーズ同じく四つんばいになったミナ。
ミナ「……終わった。私……何してるんだろ……? 村を襲ったあやかしを探しにきて……。戦って戦って……傷ついて、傷つけて……もう、嫌……。チャンプル、仇討ちなんて……もう、あきらめ――――チャンプル?」
 ミナ、顔を上げる。画面が右にスクロールすると、チャンプルが両手両足を広げて仁王立ちしている。
 一瞬震えて、チャンプルを中心に爆発のような閃光。そこには、熊ほどの大きさはある巨大なシーサーと化したチャンプルがいた。画面が更に右にスクロールすると、チャンプルの前に慌てふためく旅人が逃げようとしていた。チャンプルが爪の生えた腕を振り上げると、旅人は逃げ出した。画面が左にスクロールし、立ち上がって矢筒に手を掛けたミナがフレームイン。チャンプル、フレームアウト。
ミナ「……。……………そう…………だったんだ…………その邪気……忘れてないよ……ずっと……ずっと……強すぎる邪気に当てられて……自分をおさえられなくなっちゃった……?」
 ミナ、矢を三本つがえて弓を引く。
ミナ「この地から流れてきた、邪気のせい……かな?」
 構えたまま、顔を伏せる。
ミナ「信じたくない……。けど……チャンプル……あなたが……」
 顔を上げてチャンプルを見据える。画面右からチャンプルがのしのしとやってくる。
ミナ「私は妖滅師、真鏡名ミナ。チャンプル……あなたを……滅さなければいけない……。」
 チャンプル、大きく吼えて、飛びかかろうと前足を振り上げる。
ミナ「ごめんね、チャンプル。約束、守るから……。私もすぐ……いくから……。」
 画面が上にスクロールし、真っ白にフェードアウト。
「ずっと一緒にいようね」
 真っ白な画面に血が飛び散る。
 ミナED 了


以上。
某所より抜粋のミナエンディング。
問題がありそうならば、すぐに削除する予定で。